取引所系ICOソリューションのAirSwap(エアースワップ)とKyberNetwork(カイバーネットワーク)の比較まとめ

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こんにちは。今回は、ずっとまとめたいなと思っていた暗号通貨取引所系プロジェクトの中でも、最近特に注目を浴びた

KyberNetworkとAirswapの比較記事です。

トークンセールの行われ方や結果、プロジェクトの相違点や共通点など様々な項目で比較したいと思います。

なお、トークンセールは両者とも終了してます。

KyberNetworkとAirSwapの簡単な説明

KyberNetwork 

プロジェクト:高い流動性を持つデジタルアセット(例えば、Digixなどの暗号トークン)および暗号通貨(例えば、Ether、Bitcoin、ZCash)の即座の交換および変換を可能にするオンチェーンプロトコルです。

具体的には以下のようなセグメント開発に基づいています。

  1. インスタントトレード : Ethereumアカウントが任意の暗号トークンから簡単に支払いを受け取れるようにする支払いAPIを提供する
  2. 信用と安全: 全ての取引はスマートコントラクトで管理されるため、資金の受け取りは行わない。
  3. クロスチェーントレード : PolkadotやCosmosのようなリレーや将来のプロトコルを使用して、異なる暗号化された通貨間のクロスチェーントレードの計画を立てる

ちなみにPolkadot(ポルカドット)というのは、異なる特性を持つ多くのパラシュートで構成され、匿名性や正式な検証を容易にし、チェーン全体に取引を広がらせることで、同じ期間に多くの取引を処理することができる新しい技術です。

つまりPolkadotを利用することで、ブロックチェーンの取引実行が保証され、独立したチェーンをリンクするために、ブリッジと呼ばれる特別なパラシューンを作成することができます。

特に最近重視されているクロスチェーン取引には欠かせない存在に今後なることが期待されてます。

こちら、プレセール(2017/10/15-10/28まで)では1億4000万ドルを調達済みです。しかし、メインセールは2019年Q3で、トークンロック期間が2年間もあり、日本からは今のところ参加できないようです。

Kyber公式サイト

白書

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

 

AirSwap

Airswapは、ERC20トークンがブロックチェーンオーダーブックに関連する非効率性とコストなしにP2Pと交換できるプロトコルを作成しようとするConsensysの支援プロジェクトです。

以下のセグメント開発に基づきます。

  1. ピア・プロトコル:迅速かつ効率的な方法「メーカ」と「テイカー」は、見積もりと注文の交渉で相互作用することができます
  2. インデクサープロトコル(Tradeer Protocol):取引意図に基づいてピアを集約してマッチさせるオフ・チェーン・サービス
  3. Oracle Protocol:取引を求める人に価格情報を提供するオフ・チェーン・サービス
  4. スマート契約:注文を記入してキャンセルするイーサリアムスマート契約

本質的に、Airswapは、イーサリアムエコシステムのための機敏で効率的かつ、低コストの分散型取引所を完成させることを目指しています。

公式サイト

白書

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

https://youtu.be/980lnv-oZwY

 

開発チームの比較

Kyber

  • 本拠地: シンガポール
  • コアチーム8人+4人のアドバイザー(VITALIK BUTERIN含む)

AirSwap

  • 本拠地: アメリカ
  • チーム4人+16人のアドバイザー(Ethereumの共同設立者かつ、ConsenSysの創設者兼CEOであるJoseph、Google、Lyft、Visaなどの技術ベンチャーや大手企業との共同作業で7年以上の経験を持つ広報担当Nissa、Blockcoain Capitalの共同設立者兼Mastercoin(ICOの発明者)の取締役を務めるBlock.oneの共同創設者兼戦略責任者であるBitcoin Foundationの会長のBrock Pierce、世界最大のBitcoin Blockchain社であるBitFuryのリード・インベスター&ボードディレクターのBill Taiを含む)

チーム総合力では、Kyberにはビタリックという知名度、実力ともに強力なアドバイザー、AirSwap には豊富なアドバイザーの存在がチーム力を高めています。

Kyberに関しては、注目度が抜群にありましたし、その辺も、今回の価格高騰につながる1つの要素にはなったなと思います。

トークンセールの比較

トークンセールに関しては、行われ方(ホワイトリスト制度など)、調達金額、セール終了後の価格についてです。

トークンセールの行われ方

Kyber

  • 2017年9月9日〜9月20日の12日間
  • ホワイトリスト制度あり
  • 最大購入制限なし

Airswap

  • 2017年10月15日〜10月16日
  • ホワイトリスト制度あり(10/4〜10/5のわずか1日間)
  • 最大購入制限あり(3.3ETHまで)

どちらも期間は基本的に短く、AirSwap に関しては、かなりの短期間でホワイトリスト登録すら、難易度が高くなっていました。

資金調達額

こちらは、ICOdropsサイトを参考にします。

Kyberは、4600万ドル(約50億円)

AirSwapは、1260万ドル(約14億円)

両者とも、開催期間が異なり、キャップも異なるため直接的な比較はできませんが

Kyberは一般的なICOに比べて期間が短いにも関わらず、大きな調達額です。

Airswap に関しても期間がわずか1日間という中、キャップまで達している点は非常に素晴らしい結果となってます。

セール終了後のマーケット状況

Kyber 

  • 取引所上場: 1週間後
  • マーケットキャップ: $137337127(10/23時点)
  • 時価総額ランキング: 42位(10/23時点)

 

ICO価格からは、現在約1.5〜2.5倍程度を維持して推移しています。

Airswap 

  • 取引所上場: 1週間後
  • マーケットキャップ: $36622959(10/23時点)
  • 時価総額ランキング106(10/23時点)

 

こちらは残念ながら、ICO価格割れして現在0.8倍程度です。

注目度や評価の比較

ソーシャルメディア

Kyber

Twitter:21028

Telegraph:18171

Slack:定員オーバー

AirSwap

Twitter:4751

Facebook :1721いいね、1950フォロー

Telegraph:6279

Kyberに関しては、ビタリック効果もあり、かなりの注目度となりました。AirSwap は、時期的なところもあり、あまり注目はされていませんでした。

ICO比較・評価サイト

ICOrating

こちらは、ベータ版ですがHype(注目度)、Risk(危険度)、Invest(投資)の3つに基づいて、総合評価を行なっています。STABLEを標準とし、下はLOW〜POSITIVEの上までの総合評価です。

過去の実績はこちら

Kyber

詳細レポートなし

AirSwap 

評価なし

ICOdrops

Kyber

詳細レートはありませんが、かなり高い投資の価値となってます。

Airswap

注目度高め、リスク標準、ROI高め、総合評価は高い投資の価値となってます。

Picolo Research

こちらの比較サイトは数は少ないですが、

下からAvoid、Spec Buy、Buyの評価が付きます。過去の評価実績は以下の通りです。

私が見る限りは、評価実績は他のサイトに比べて大差ない印象です。

Kyber

評価レポートなし

AirSwap

貴重なBuy評価となってます。

ICO比較・評価サイトに関しては、その基準が様々で一概には言えませんが、総じて両者とも標準よりも高めの評価であったことが1つ言えるかなと思います。

注目度や評価にしても、結果が物語っています。

開発の進捗状況とロードマップ

実際の取引所オープンに向けて重要となる開発の進捗状況と今後の計画についてです。

Kyberの進捗と今後の開発計画

Kyberのメインネットのラウンチは2018年Q1で、ここでETHとトークンの取引開始が予定されています。その後トークンペアの追加を経て、2019年早期には、目標であるクロスチェーン取引のサポートが開始される予定です。

3つのパートナーシップ分類

  1. 準備金 : トークン・マイナー、重要な土地所有権を有する個人および団体、およびネットワーク自身の貯蓄の形で流動性プロバイダからなる供給側とのパートナーシップ
  2. トラフィックジェネレータ : 取引量を生成し、Kyber Networkへのトラフィックを発生させる需要側であり、暗号化アセット変換サービスを必要とするウォレットプロバイダおよびサービスプラットフォームが含まれる
  3. 研究/プロトコル: 主にオンチェーンまたはクロスチェーン・トランザクションの有効性と効率を改善するために、当社のプラットフォーム・コンポーネントのさらなる分析と検証を実証する。現在進行中のプロトコルパートナーシップの1つは、Peace-Relayの実装に関するdappbase.comです。

今後の開発ロードマップ

下の図は、近い将来にチームが遵守することを決定した開発のタイムラインを示しています。

 
来年の2018年第1四半期に機能プラットフォームを導入するという約束を守るために、この段階での主な優先事項は、2018年2月に予定されているKyberNetwork のメインネットパイロットの立ち上げにあります。

ここで、ブロックインスタントトークンでもあるKybernetwork Genesis Token(KGT)をサポートし、変換を可能にすることが期待されています。

パイロット期間は、プラットフォームの改良と保有量の最適化に費やされるため、パイロットの開始後2ヶ月間、KyberNetworkは残りのコミュニティのために準備され、11月下旬から、当社のプラットフォーム用の強力なサポートエコシステムを構築するために、間もなくパートナーシップのアップデートをリリースする予定であり、製品の開発作業を継続するようです。

その他の情報は公式ブログの発表から抜粋します。

コアプラットフォームとリザーブコンポーネントについては、価格発見とリバランス(トレーディング)戦略の最適化に努力とリソースを費やすことが期待されます。

最終的には、さまざまな戦略の有効性を評価するために、実際の資本がテストラウンドでも発生します。一方、交換機の2つの主要コンポーネントの簡略化された更新がここにあります。

更新済み

  • コアプラットフォームのアップデート: いくつかのバグが修正され、MVPウォレットのロジックがいくつか改善された
  • デスクトップ用ウォレット用の新しいワイヤフレームの設計: AndroidおよびiOSでウォレットのワイヤフレームで作業するリザーブ側のデータフェッチャーコンポーネントの作業を開始
  • ヘッドカウントが増加し、現在合計8人の開発者

更新予定

  • 必要なデータの詳細仕様の準備
  • ロードマップ、アーキテクチャを具体化し、基本的なリバランス戦略について議論を開始
  • 主にMVP契約に基づいていても、機能的準備金のためのスマートな契約は、セキュリティ機能とティア価格を強化するために、いくつかの追加が必要である

Kyberの最新情報はこちらから

 

AirSwapの進捗と今後の開発計画

公式の発表です。

グローバル取引プラットフォームの創設、活発なマーケットメイカーの創出、広範囲にわたる貿易意向の配布を通じて、AirSwapコミュニティの健全性が高まると考えています。私たちは今後の製品を共有し、コミュニティ全体に提供する予定のものを早期に見ていくことに興奮しています。
私たちはしばしば、製品をテストし改善するために、一連のベータユーザーを招待します。トークン販売の参加者は、自動的にベータプログラムに登録されます。新しいAirSwapソフトウェアと製品機能がリリースされたときに一緒に参加することを歓迎します。

 

  • トークンラウンチ(AST): 2017年10月10日AirSwapトークンを起動するためのスワップピアプロトコルスマート契約の実装
  • インデックス開発中。ベータ版(Q4 2017)、2018年第1四半期リリース予定    スワップインデクサーの実装:トレードするためにトークンホルダーが検索可能なインデックス
  • オラクル: 開発中。ベータ版Q4 2017、2018年第1四半期リリース                         スワップオラクルの実装:交渉プロセスを容易にするための価格設定データ
  • トレーディングフロントエンド: 開発中。ベータ版Q4 2017、2018年第1四半期リリース、インデックスとオラクルとのインターフェースをとるERC20トレーダーの目的地。取引先を探して取引をする
  • マーケットメーカーAPI: 開発が始まる(Q4 2017)、リリース第1四半期                        市場メーカーが幅広い目録の目録を持つ自動トレーダとしてインデックスに結びつけるためのAPI
  • パートナーネットワークAPI.                       開発は2018年第1四半期に開始され、第2四半期にリリースされる                                ネットワークパートナーがインデックスを製品に統合し、ユーザーにトークン取引を提供するためのAPI

このようなロードマップになっています。

AirSwap の最新情報はこちらから

まとめ(両者に見る未来の取引所の在り方)

暗号通貨取引所の現在の問題点として、多く取り上げられるのが流動性の少なさ(特にICOトークン)、取引手数料の高さ、取引所管理者という仲介者の存在、取引制限(通貨ペアや銘柄)などがあり、特に取引所自体の閉鎖リスクやハッキングリスクは重要視されている課題です。

そこで、こらら全てのソリューションとして機能できるのが、

分散型取引所です。

KyberやAirSwap はこうした仲介者を排除した、新しい暗号通貨取引所の未来の形として期待されています。

すでに、Etherdelta がありますが、流動性の少なさや取り扱いの難しさなどの問題が残っており、

今後、こうした取引所ソリューションも出てくる可能性もありますが、まずはこの両者がどういう道のりを辿り、実際のオープンがどのようになるのか、そこが1つ重要なところと思います。

しかし、これらの取引所ができたからといって、既存の暗号通貨取引所(Bittrex、Poloniex、Binance、Liqui 、HitBTC、Etherdelta 、他国内取引所も含めて)の存在が必要で無くなるわけではなく、

やはり法定通貨を引き出しできるところ(国内取引所)やデビットカードなどのその他の金融商品を絡めたところなどそれぞれに個性とメリットがあるわけで今後は、分散型取引所とこういう独自の魅力のある取引所が主流になっていくと思います。

個人的には、分散型取引所の大きな取引所が1つ2つできてくると、我々投資家もかなりトレードやトークンの交換がしやすくなり、ICOのトークン流動性も高まれば、メリットが大きくなるため、期待しています。

今後のICOについて思うことと

今回の番外編ではありますが、

今回、現時点ではICO価格を割っているものもあるものの、終了直後には数倍、数十倍つけており、短期的な目線では成功と言えるICOとなりました。

そこで、共通点として考えられるのは、

  • 取引所というトレンド的ソリューションであること
  • 注目度や一般評価が高かった
  • トークンの希少性が非常に高かった
  • エアードロップがなかった
  • 開催期間が短かった
  • 参加難易度が高かった

以上のようなことが要因かなと私は考えます。

とはいえ、現在はICO価格を割っているものもあり、いかに短期目線のユーザーが多く、ICO参加自体も厳しくなっているか、がわかる結果となりました。

今回8月〜10月にかけて、様々なICOを吟味して参加してきましたが、結果的に見れば短期間でICO価格を割らずに高値を維持し続けているものはごくわずかです。

そこで、今後の参加に関しては、個人的には以下のような参加のスタイルが出来上がるかなと考えてます。

短期投資スタイルの場合

まず、現状の一般的なトークンセールの行われ方や取引所との連携などを考えると、短期間で価格が急騰するものはごくわずかと考えます。そこで短期目線で利確を考えているなら以下のようなケースで私は投資します。

  • 話題性や成長の見込みがあるテーマである
  • トークンの希少性が高いもの(供給量や期間が短い、又は参加方法が独特で難しい)
  • エアードロップ(紹介制度やバウンティプログラムなど)がない
  • 大手取引所の申請が既におりている

短期で上がるならば、誰もが購入できないトークンであることが1つ基準となると思いますし、トークンの希少性に依存するかなと思います。

長期的な投資スタイルの場合

長期的に投資する覚悟で参加する場合は以下のようなケースに基本的には私は参加します。

  • 長期的なロードマップ計画を遂行できるチームである
  • 既存のプロダクトやプロトタイプが存在する
  • 客観的な評価がかなり高い
  • マーケティング戦略が優れている

長期的な目線では、開発チームのプロジェクトの遂行力に依存するいわゆる投機目的ではなく、プラットフォームへのユーザーの流入が増えていくようなケースに着目します。

又、法整備などで様々な変化していく世界と思いますが、今後は、以上のようなケースに尽きるかなと思います。

長期的に投資する場合も、明確なビジョンや計画の見えないチームに投資するのはお金を捨てるようなものなわけで、それなら既存の投資に回したが良いですし、その辺もしっかり吟味したいなと思います。

しかし、SBIやその他海外の専門チームによるICOの格付けも始動しているのは事実としてありますし、そうしたサイトや日本でもCOMSA、海外ではICObox、KICKICOなどのICOソリューションも今後どんどん増えていくと思いますし、

ある程度のラインまでは見極めがつくことも可能なことであると思います。

あとは、自分の投資スタイルと好みに左右されると思いますが、今後私もより良いものを提供できればなと考えてます。

又、こうしたレポートも同じテーマで特に話題になったものは定期的に取り上げて、比較して分析していきたいなと思います。

何か、記事に関するリクエストなどあれば気軽にコメントしてください。

ありがとうございました。

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