DApps(分散型アプリケーション)のためのブロックチェーンプロジェクトの比較-ArcBlock

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分散型アプリケーション(DApps)とは

Dapps、分散化アプリケーションはブロックチェーン技術を用いて、その上でアプリケーションを構築するものであり、

将来的には中心の管理者が存在しないため、アプリケーションに発展するとして大きな期待を集めています。

ビットコインもDapps の部類であり、現時点ではイーサリアムスマートコントラクト上で構築されることが多いため、イーサリアムの既存の問題点が課題となっています。

他にもDaapsをブロックチェーン上に構築するためのプロジェクトは、イーサリアム(Ethereum)・イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)・Waves(ウェーブス)・リスク(Lisk)・ストラティス(Stratis)などが有名であり、いづれも時価総額でいうと、ランキング上位の通貨です。

日本でも最近では、GMOインターネット株式会社は22日、ブロックチェーン上に分散型アプリケーションを構築できるPaaS「Z.com Cloud ブロックチェーン」の正式版を、提供開始すると発表しました。

https://www.google.co.jp/amp/s/cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1102/254/amp.index.html

特にイーサリアムはオープンソースのソフトウェアプラットフォームとして有名であり、時価総額もビットコインに迫る通貨です。

https://youtu.be/XGa-8txQo6E

アプリの潮流はブロックチェーン上で動作するDAppsが主導権を握る時代へ

有名な暗号通貨情報配信サイトCointelegraphではDAppsの可能性について述べられています。

非中央集権・分散型アプリ「dApps」

 簡単に言えば、dAppは完全に分散されていること以外は、通常のアプリと同じだ。イーサリアム・ネットワークを構成するノードによってホストされ、中央サーバまたは第三者に依存せず動く。dAppは、障害が発生するような中央機関を有せず、ハッキングや政府機関等による検閲を受けることなく、完全に自律的に運営できることが期待されている。

 dAppにアクセスするには、特別なイーサリアム・ブラウザが必要だ。dAppの代表的な例の1つは、中間サーバーを経由せずに、イーサリアム・ネットワークと直接通信する分散型の予測市場であるAugurだ。他に、ミストウォレット(Mist wallet)やメタマスク(MetaMask)もある。

 ミストウォレットは、イーサリアム・ネットワーク上で最も古いアプリケーションの1つだ。これにより、ネットワーク上の分散アプリやウォレット操作が可能になる。

 同アプリでは、ユーザーにイーサリアム・ブロックチェーンをダウンロードさせる必要がある。一方、メタマスクは、ウェブ・ブラウザを簡単にイーサリアム・ブラウザに変換可能な拡張機能を提供する。

 しかし、イーサリアムはまだまだ新しい技術で、非中央集権への道は長い。ブロックチェーンを活用しているプロジェクトは何百もあるが、完全に分散されたアプリケーションはほとんど開発されていない。また、イーサリアムのプロジェクトのほとんどが、依然として集中化されたコンポーネントを使用して製品を提供している。

 たとえば、イーサリアム初のギャンブルdAppの1つは、それぞれのスマートコントラクトアドレスにトランザクションメールを送信するだけで使用でき、それだけですべてのプロセスが処理される。スマートコントラクトが中核となっている一方、ユーザーにアドレスを表示し、フロントエンドを提供するために依然として集中型のWebページを使用している。

 他のプロジェクトでは、イーサリアム・ブロックチェーンを具体的なdAppの配備のためではないではなく、コンポーネントの1つとして活用している。これらのコンポーネントは、取引やインセンティブ層から、株式やその他の価値のあるトークンの発行メカニズムまでさまざまだ。ほとんどの場合、イーサリアムはICO(イニシャル・コイン・オファリング、仮想通貨で広く資金調達する手法)プラットフォームにすぎない。

非中央集権型アプストア

 「部分的」分散型の多くのアプリは、その非中央集権性について、やや誇大広告気味なものが多い。分権化への道のりは、まだ何年もかかるだろう。それまでは、毎日発行されているトークンやアプリ固有のコインで市場は充満しそうだ。

 ほとんどの開発者は、新しいトークンをアプリ内購入、広告、報酬のために活用している結果、dApp間の相互運用性の欠如は避けられない。

 Googleやアップルなどの企業の独占が、開発者やユーザーに経済的な損害を与えているだけでなく、アプリストアの承認基準の不透明性やユーザーの個人情報の無断の収集と売却の問題など付加的な問題もある。

 この問題、及び従来のアプリ業界で見られた固有の問題を解決するため、世界で最も人気のあるアプリストアの1つは、完全な分散化の共通基盤となるアプリとアプリストアの新しいプロトコルを考案している。

 これはGoogleやアップルのような仲介業者から、開発者の仕事に起因する利益の大半を奪う力を取り除くことを目指している。

完全分散型アプリへの道

 このシステムにより、アプリやアプリストアは開発者やユーザーにとってより効率的になる。 また、アプリケーション開発者は、プロトコルを使用するすべてのアプリストアに及ぶ不変評価システムの恩恵を受ける。

 アプリやアプリストア自体が完全に分散されることはないが、この方法は分散型アプリの経済にとって重要な基礎を作る。 最初のステップを踏むと、これらのアプリが100%ハッキングと検閲に耐性があることを保証するための技術的進歩を行うことができる。

原文:https://jp.cointelegraph.com/news/dapps-to-offer-power-of-apps-but-fight-centralization

そして、Dappsの活用事例としては、この記事によると様々な分野で期待されています。

将来有望なDapps(分散型アプリケーション)の活用事例6選

  1. 取引所:0x・Kyber・AirSwap・WavesなどのDEX系
  2. ゲーム:FirstBlood
  3. 予測市場:Gnosis、Augur
  4. ID認証:uPort・Civic・Selfkey・Thekey
  5. データストレージ管理:Storj・Filecoin・Siacoin・Bluzelle
  6. 著作権:Steem

以上のような分野で主に活用が期待されています。

しかし、現時点では課題も多く、それを改善するべくして誕生するプロジェクトが多く存在します。

  • スマートコントラクトの実行速度
  • 高い手数料
  • オラクルの存在
  • 安全性
  • プライバシー
  • ユーザビリティ

などが重要な課題となっています。

今回の記事の本題ですがこのような問題点を解決するべくしてスタートした新たなDAPPSのためのプロジェクトについてです。

DApps構築のためのブロックチェーンアーキテクチャを提供するソフトウェア-ArcBlock 

ArcBlockは、分散型ブロックチェーンアプリケーション(DApps)を構築および展開するためのスケーラブルで拡張性があり、使いやすいプラットフォームを構築することを目指しています。

ArcBlockの主な目標はブロックチェーンの採用を遅らせてきた障壁を一掃することであり、 ブロックチェーン開発を大幅に進歩させるユニークなアプローチを開発することを目指しています。

同プロジェクトは2月からプラットフォームで動作するトークン発行のためのICOが予定されています。

ArcBlock(ABT)分散型ブロックチェーンアプリケーションを構築および展開するためのプラットフォームおよびエコシステム

ArcBlock の競合となるブロックチェーンプロジェクトの比較

ArcBlockはオープンソースではなく、クラウドコンピューティングプラットフォームです。

競合となり得るプロジェクトとしては、多数考えられますが、今回は内容がよく似ている旧プロジェクトと2018年に伸びる可能性がある新プロジェクトを簡単に比較してみたいと思います。

EOS

EOS.IOは、分散アプリケーション(「EOS.IOソフトウェア」)の垂直および水平スケーリングを可能にするように設計されたブロックチェーンアーキテクチャを導入するソフトウェアです。

このソフトウェアは、アカウント、認証、データベース、非同期通信、および複数のCPUコアおよび/またはクラスタにわたるアプリケーションのスケジューリングを提供します。1秒間に何百万件ものトランザクションに拡張する可能性のあるブロックチェーンアーキテクチャは、ユーザー料金を削減し、分散アプリケーションの迅速かつ容易な配置を可能にします。

Openmoney 

Open Moneyチームは技術開発の実績があるため、主流のソフトウェアをブロックチェーンにつなぐ世界初のプラットフォームを開発する予定です。

ソフトウェア開発者の収益化と流通という一番の問題を解決します。

プロジェクトの視点

  • ArcBlock:ユーザビリティ
  • EOS:スケーラビリティ
  • OPENMONEY:マネタイズディティ、リクイディティ

各プロジェクトで視点はやや異なりますが、大元の目的は開発者向けのアプリケーション構築ソリューションを提供することです。

ArcBlockの最優先事項はユーザーエクスペリエンスの向上であり、そのために様々なソリューションを提供しています。

トランザクションスピード

EOS:100000/1sec (未実装)

スピードだけで言うと、EOSが優れていると考えられますが、現時点ではその特徴は実装されていません。

取引手数料

手数料に関しても、EOSが優れています。

  • EOS:プラットフォーム手数料なし
  • ArcBlock :不明
  • OPENMONEY:不明

送金手数料でいうと、ビットコイン・イーサリアムネットワークは混雑することが多く、手数料も高騰している現状です。

イーサリアムネットワークにおいては、1日あたりのトランザクション数は指数関数的に急増しており、100万件単位で増えています。

ビットコインの送金手数料が減少中、だが現実は

こちらの記事にある通り、ライトニングネットワークの実装次第では大幅な改善が期待されますが、未定です。

それゆえ、2018年はビットコインキャッシュがその低い手数料ゆえ、需要が伸びていくことが予想されます。(伴い価格も高騰すると予測される)

ユーザーエクスペリエンスと拡張性

  • ArcBlock:分散型メッセージングシステム(pub/sub)、オープンチェーン・アクセス・プロトコル
  • Openmoney:オン・オフチェーンソリューション
  • ユーザーエクスペリエンスの課題としては、ブロックチェーンの高速化と拡張性の向上が重要となってきます。

ARCBLOCK では、APIゲートウェイとして機能し、分散設計と安全な通信チャネル的役割を担います。これによってユーザーはリアルタイムのエクスペリエンスを獲得できます。

OPENは既存のアプリケーションを簡単に統合するためにモジュール式のソリューションを提供しており、これはオン・オフチェーン両方を接続することで可能になります。

信頼性と透明性

ArcBlock:クラウドノード、スマートコントラクト

上記で安全性と透明性を保ち、開発者向けの信頼を獲得します。

 

収益性

ArcBlock:トークン経済によるインセンティブ稼動型

プラットフォーム上に構築されたカスタマイズ可能なトークンエコノミーが存在します。ネイティブトークンからのインセンティブだけでなくコミュニティが再利用できる固有のユーティリティトークンの作成や構成要素の提供や交換が可能になります。

Oracle(オラクル)

ArcBlock:Blocklet(ブロックレット)による実装

BlockLetは様々なタイプのアプリケーションを実行できるサーバーレスのコンピューティングアーキテクチャ構成要素です。
スマートコントラクト・オラクル・リソース・オフチェーン・ビジネスロジックなどに使用されます。

さらにこれはオープンチェーンアクセスプロトコルを介してブロックチェーンと通信し、コンセンサスアルゴリズムを調整できる機能を持っているため、サービスと構成要素を再構築することができます。再利用・カスタマイズ可能です。

ロードマップ進捗

  • ArcBlock:ICO開催前、プロトタイプの開発
  • OPEN:APIプラットフォーム開発中、ICO計画中
  • EOS:セキュリティ監査と1.0リリース&最適化

EOSは実行可能な最小限のテストネットワークが開発されており、追加機能がテストされながら実装されていきます。

フェーズ3 – テスト&セキュリティ監査 – 2017年冬、2018年春

このフェーズでは、セキュリティ上の問題やバグの発見に重点を置いて、重いテストを受けます。フェーズ3の終わりにバージョン1.0がタグ付けされます。

サンプルアプリケーションの開発

サンプルアプリケーションは、プラットフォームが実際の開発者が必要とする機能を提供していることを証明するために重要です。

成功裏にネットワークを攻撃するための恩恵

スパム、仮想マシンの悪用、バグクラッシュ、および非決定論的な振る舞いでネットワークを攻撃することは、複雑なプロセスになりますが、バージョン1.0が安定していることを保証するために必要です。

言語サポート

追加のランゲージのサポートをWASMにコンパイルする:C ++、Rustなど

ドキュメントとチュートリアル

フェーズ4 – パラレル最適化2018年夏/秋

安定版1.0の製品をリリースした後、並列実行のためにコードを最適化する方向に移行する予定です。

一方、ArcBlockに関しては、以下のようになってます。

Q1 2017
•コンセプト開発
•分散型パブ/サブゲートウェイの概念とプロトタイプ開発

Q2 2017
•分散pub / subゲートウェイのNode.js実装であるEZCommJSを設計して実装
•Ethereumを使用したBlockletの概念とプロトタイプ開発

Q3 2017
•分散型のパブ/サブゲートウェイを備えたモバイルクライアントとWebクライアントを設計して実装
•デザイン・ブロックレット・アーキテクチャとオープン・チェーン・アクセス・プロトコル

Q4 2017
•トークン設計機能とトークンエコノミーサービスのアーキテクチャを開発する
•オープンチェーンアクセスプロトコルを使用したEthereumアダプタの実装
•ArcBlockの上に構築された最初のエンドツーエンドアプリケーションのプロトタイプを完成

2018年第1四半期の売買イベント
•ArcBlockを使用する最初の創業クライアントのグループを選択
•トークンセールイベント。プライベートセールは2018年1月12日から開始されます。公開販売は、2月3日午後7時(CST)から2018年2月10日まで開催、販売されるすべてのトークンは、公開販売イベントの終了後4週間以内に配布される

2018年第2四半期
•ArcBlock上に構築された最初の分散型コンシューマアプリケーションを開発パートナーと共に起動
•Open Chain Access Protocolを使用したHyperledgerアダプタの実装とトークンの取引所公開

2018年第3四半期
•オープン・チェーン・アクセス・プロトコル(RC1)の最初のパブリック・リリース候補
オープンソースのオープンチェーンアクセスプロトコルとそのリファレンスは、EthereumとHyperledgerで実装される

Q4 2018
•EthereumとHyperledger用のオープンチェーンアクセスプロトコルとアダプタの正式リリース
•クライアントとパートナーのための完全なArcBlockプラットフォームの一般公開

Q1 2019
•より多くのパートナーと開発者を含む広範な展開
•ArcBlock開発者のための最初のDevCon

ArcBlockが他社に比べて優れている点

ArcBlock が他のプロジェクトと差別化できる点としては、

ユーザーエクスペリエンス(ユーザビリティ)

この点で優れている可能性があるということです。

その核となるのがOpen Chain Access Protocol(オープンチェーン・アクセス・プロトコル)です。

これによって複数のブロックチェーンプロトコルでのオープンな接続が可能になり、アプリケーション開発者はプロトコルを自由に評価しながら、新しいブロックチェーンを簡単に実装できる可能性があります。

複数のソリューションを統合することで、プラットフォームロックイン問題を解決し、ユーザーエクスペリエンスを改善する狙いです。

さらに集中化された組織によるソフトウェアプラットフォームだけではなく、ARCBLOCK財団はプロジェクトを開始するだけであるためエコシステムは自己進化していきます。

それを支えるのがトークン経済でありコミュニティによって支えられていくのも明白です。すでにICOの段階で高いコミュニティ力を持っていることは今後大きな恩恵を得る可能性があることを秘めているでしょう

プロトコルに依存しない3.0世代のブロックチェーンアプリケーションを導く技術的存在になっていくのか非常に見ものです。

関連リンク

公式サイト:https://www.arcblock.io/ja/

白書:https://www.arcblock.io/file/whitepaper/WhitePaperEnV2_en-US.pdf?v=4

Twitter :https://twitter.com/ArcBlock_io

facebook:https://www.facebook.com/arcblock.io/

Authorship

BABbit43

https://bitcointalk.org/index.php?action=profile;u=1140780;sa=summary

参考文献

COINTELEGRAPH

ARCBLOCK whitepaper

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